魔法や不思議な生き物が当たり前に存在する世界、その西の果てにあるエステレラ王国。
500年以上前に国王が建立した歴史ある王立魔法学校は、素質のあると認められた15歳以上の国民や留学生を広く受け入れて3年間の教育を施し、例年各界で活躍する優秀な卒業生を輩出しています。
入学方法は二通り。
一つ目は自ら出願し、面接による試験を受け合格すること。突然実技を求められることもあり、倍率はかなり高いものとなっています。
二つ目はどこからか「素質がある」と認められ、入学通知を受け取ったもの。通知を無視することも可能ですが、しばらく強引な勧誘が続くというまことしやかな噂も…。
コンピュータや電化製品がない代わりに魔法動力による道具が発達しており、冷蔵庫や洗濯機などの生活用具が普及しています。
人々の移動手段は箒・馬車・魔法動力機関車です。電話はなく、通信手段は主に手紙です。
通貨はステラ(S)。1S=約1円程度の価値です。
かつてはキリスト教によく似た宗教が広く信仰されていましたが、現在は冠婚葬祭や文化的な行事にその名残がみられる程度で、熱心な信者は少ないようです。
使い魔は特殊な魔力を持った生き物であり、この世界では「魔法の杖」のような役割を果たしています。
魔法使いは使い魔に触れながら呪文を詠唱する事で、使い魔と魔力を共鳴させて魔法を発動させることができます(肩や膝に乗せたり、ポケットに入れたり、あるいは手袋越しに触れたりと、必ずしも直に触れなくても衣類越しに接していればOK)。
人間は「使い魔という生体」に触れない状態で魔法を発動することはできません。使い魔の残した毛やウロコや羽といった一部分に触れても、魔力を感じることはあるかもしれませんが、発動することは不可能です。
使い魔は人語を話すことはできませんが、主人の言葉はよく理解します。魔法の威力は使い魔と主人との相性や信頼関係が重要であり、他者の使い魔を借りて魔法を唱えるのは熟練の魔法使いでも難しいことです。
また、使い魔は一般の動物とは違う時間枠で生きています。普通は1年程度で死んでしまうような動物も、使い魔になるほどの魔力を持っていると何十年も生きることがよくあります。
王立魔法学校では入学時に使い魔を一匹連れてくることになっており、その種類によって生徒の在籍するクラスが決められます。
ヘルペトンクラス…ヘビ、トカゲ、カエル等の爬虫類や両生類
オルニスクラス…フクロウ、カラス、鷹等の鳥類
ゾーオンクラス…猫、ネズミ、コウモリ等の哺乳類
使い魔は肩に乗せられるサイズで、他の生徒に害をなす恐れのないもの、と決められています。
クラスによって基本的なカリキュラムに違いはありません。基本的に学年ごとのクラス単位で授業を受けますが、カリキュラムの一部に「学年合同授業」や「クラス合同授業」、あるいは「全校生徒合同授業」があります。
カリキュラム上の授業は、すべて「魔法を教える授業、あるいは魔法に関連する事項について教える授業」です。一部の希望する学生に対して、一般教養科目や魔法とは無関係の分野に関する科目を放課後や休日に教えている教員もいます。これらの科目は進級や卒業には関係のない、教員が半分趣味でやっている授業です。
入学までに必要な基礎学力について明確な基準はありませんが、教科書を読んだりレポートを書いたりという最低限授業に参加できる能力を有していなければ入学は許可されません。
世界にはエルフやホビット等の異種族も存在しますが、国内にはほとんどいません。
現在王立魔法学校に入学・入職できるのは人間のみとなっています。異種族は人間と魔法の発動方法が異なり、使い魔を必要としない者も多いため、同じカリキュラムで学ぶことが難しいのが大きな理由です。
15歳以上であれば、生徒の年齢に上限はありません。成人を過ぎてから入学する生徒も多く、時には相当お年を召した新入生がみられる年もあります。
国内外から集められた、高い知識・技術を持つ優秀な者たちが教鞭を執っています。
教員の持つ使い魔も、生徒の持つ使い魔の規則に準じます。
担任の制度はなく、使い魔の種類に関係なくどのクラスの授業も平等に受け持っています。
住まいは敷地内にある職員寮です。男女共用の一棟で、男女で階が分かれているようなこともありません。全室個室です。
月曜日〜金曜日の週5日授業を受け、土曜日・日曜日が休日です。
アルバイトは学業に支障のでない範囲で認められています。
全寮制であり、生徒は敷地内にある男子寮・女子寮に分かれて暮らしています。それぞれが独立した大規模な洋館です。
各部屋には備え付けの簡易シャワーがありますが、大浴場・トイレは合同です。大浴場は地下1F、トイレは各階にあります。
全室2人部屋で、各部屋8帖程度、2段ベッドと、机・椅子・本棚・クローゼットが各2名分備え付けてあります。基本的には白い壁・木製の家具のシンプルな雰囲気ですが、「同室者の承諾を得ること、他室に影響しないこと、退寮時には入寮時の状態に戻すこと」という条件で、自由に改装ができます。
男子寮は女子禁制、女子寮は男子禁制です。
門限は22時ですが、「教職員にバレなければOK」という認識でこっそり出入りする生徒が後を絶たないのが現状です。外出先の範囲については「学生活に支障のないように」という規則のみで、具体的な制限はなく、例えば国外まで遠出するのにも特別な許可はいりません。
各寮にそれぞれ通いの寮母がおり、平日の日中に共用部の掃除をしたり、校則違反をする生徒がいないか見回りをしたりしています。寮母のいない平日夜間や休日は風紀委員会が監督を任されており、時には教員が抜き打ちで見回りにくる様子です。
生徒には指定の制服があり、式典での着用が義務付けられています。
前のボタンは飾りで、横のファスナーを開閉して着脱する形です。
インナーの指定はありません。
性別に関係なくスカートとズボンが選択できます。
日常での着用規則は緩く、着崩したり私服で授業を受けても厳しく言う教員は少ないようです。
クラスによって上衣のラインとブローチの色が違います。
ヘルペトンクラス:緑
オルニスクラス:青
ゾーオンクラス :赤
(デザイン・イラストは参加者様よりご提供いただいています。転載はおやめください。)
(デザイン・イラストは参加者様よりご提供いただいています。転載はおやめください。)
ツナギ:ラインがクラスカラー。男女兼用でズボンの長さやインナーは自由。前同様お尻にもポケット二つ。
ローブ:裏地と模様がクラスカラー
※原型がわかる範囲のアレンジ可
運動着・ツナギ・ローブは実技演習等で着用します。
授業によっては教員に着用してくるよう指示されることもあり、各学生が入学時に1着ずつは購入しています。
機能差についての設定はなく、基本的に好みに応じて自由に選んで着ていただく形です。
制服代わりに普段着として着用している学生もたくさんいます。
図書室…天井までそびえる本棚が延々と連なり、古今東西のあらゆる書物が収められてる。ちょっとカビ臭い。司書のおば様が、大事な本を1ページでも損ねまいと常に目を光らせている。
大広間…長テーブルと椅子がずらりと並び、窓にはステンドグラス、天井には豪奢なシャンデリアが。全校生徒を集めての式典に使われるほか、生徒たちの食事の場であり、朝・昼・夜の食事時になると壁際のテーブルに料理と食器類がビュッフェ形式で並ぶ。料理は日替わりの品も多く、人気なものは早い者勝ちであっという間に失くなってしまう。片隅には厨房に通じるカウンターがあり、そこで料理を注文して受け取る事も可能。食事代は無料で、持ち込み食も可能。生徒の憩いの場。
校庭…樹木に囲まれた広い空間。放課後は箒飛行の練習やスポーツに励む生徒で賑わう
寮談話室…男子寮・女子寮にそれぞれあり、百人程度の生徒は同時に過ごせる広い部屋。暖炉には火が燃え、本棚には歴代の寮生が築きあげてきた蔵書があり、肘掛け椅子やテーブルが並ぶ。壁には著名な卒業生の肖像画がかかっている。
天文台…校舎の離れに立つ高い塔で、大きな望遠鏡が備え付けられている。天文学の授業に使われる。夜間も生徒の出入りが可能。
温室…校庭の脇にあり、多種多様な魔法薬草の類が育てられている。人肉食植物や毒草
等危険なものも多いため注意が必要。
城下町…学校から徒歩15分。食料品店・書店・洋服店から、怪しげな魔法薬店・魔法グッズショップ等あらゆるものが揃う。
ユニコーンの 森…校舎の裏にあり、木々が鬱蒼と生い茂り昼間でも薄暗い。珍しい薬草や生き物が見られることも。古来ユニコーンの生息地とされていることからこの呼び名がついた。現在でもしばしば目撃談が聞かれる。
9月…入学式
10月…ハロウィン
12月…クリスマス、冬季休暇
3月…中間試験、イースター休暇
4月…スポーツ大会
6月…文化祭
7月…期末試験、卒業式
8月…夏季休暇
授業料は国費で賄われているため無料です。ただし学用品(制服、教科書等)は実費で購入する必要があり、貧しい家庭には結構な負担となる額です。そのため、卒業生の寄付した中古の学用品を無料で受け取れる制度があり、例年利用する生徒は多いようです。
学業成績が優秀な生徒には、国から研究費用として奨学金を支給する制度があります。
エステレラ王国の定めた成人年齢は20歳です。
国の法律で未成年者の飲酒・喫煙は禁止です。
校則では、職員寮を除く学校敷地内での飲酒・喫煙は禁止となっております。よって敷地内に喫煙所はなく、職員寮内にも喫煙所はないため喫煙者の教員には自室で吸っていただくことになります。
違反行為を発見次第、停学・謹慎処分、悪質な場合退学・解雇処分になる場合があります。